【総柄抜染プリント】インパクト大の特別な一枚!

この技法のミニマムオーダー

200枚〜(新規・追加ともに)

総柄抜染プリントとは?

抜染プリントとは、生地の色を脱色するプリント技法です。ラバープリントのように、インクが生地の表面に付着するプリントではなく、生地色を脱色するため、生地の質感を損なわないようにプリントすることができる技法です。その抜染プリントを総柄でプリントしてみました。製品に総柄で全面にプリントすることで、風合いよくインパクトのあるプリント表現が可能です。また、この抜染プリントは抜染の中でも簡易抜染を使用していて、プリント後に熱を加えるだけで抜染プリントが出来る技法です。脱色部分に色を着色することも出来ます。(本格的に蒸して抜染をする、本抜染という技法もございますが、このページで紹介している技法は簡易抜染になります。)


※画像をクリックで大きく見れます。

最大プリント(データ)サイズ

縦85cm:横85cm

補足
  • アイテムが上記プリントサイズよりも大きい場合はプリントが切れてしまいます。
  • ある程度細かいデザインの場合、85cm×85cmが最大サイズになります。

抜染プリントのメリット

色の濃い生地に染み込みプリントをすると、生地の色にインクの色が負けてしまい、発色が悪くなってしまいます。そこで、色の濃い生地にもインクがみえるようにプリントするために、通常はラバープリントをします。ただ、ラバープリントの場合、生地の表面にインクがのります。染み込みプリントのようなインクが染み込んだ風合いのよいプリントにはならないため、そういった質感や風合いを好まない場合に使うプリント技法が抜染になります。元の生地色を脱色するので、生地の風合いを損なわない、柔らかな仕上がりになります。

プリントの風合い徹底比較! 染み込み(顔料)、ハーフラバー(半ラバー)、ラバープリント

こんなお客様に総柄抜染プリントをオススメします

  • 濃色生地に染み込みプリントのような柔らかさで発色良くプリントしたい
  • 製品プリントならではのハンドメイド感満載のプリント。
  • インパクト大な製品を作りたい方

総柄抜染プリントの注意点とデメリット

抜染プリントは、生地の風合いを損なわないなどメリットの多いプリント技法ですが、注意していただいたい点もございます。


縫製箇所を跨いだ箇所は濃淡が出ます。

縫製箇所をまたいでプリントする場合、縫製箇所の段差の影響を受けかすれたりインク溜まりができ、濃淡が出てしまいます。またその部分の抜染インクが、洗いの際に剥がれ落ちたりして、プリント以外の他の箇所に付着し色移りや色抜けが発生する場合がございます。ハンドメイドの良さとお考えくださいませ。

  • 多色プリントはできません。
  • 縫製箇所にかかる部分、段差部分、それらに影響を受ける部分、はみ出す部分は、柄のキレ、プリントかすれがおこります。
  • インク汚れが少なからずでてしまいます。
  • プリントしたときに、着用したときに隠れる内側部分にインクがついてしまうことがあります。アイテムの品番、ロット、形によってインクの付いてしまう強弱は変わります。
  • 1枚1枚プリントの濃淡に差がでる場合もございます。
  • 版の大きさが、85㎝×85㎝が最大ですので、メンズのL〜以上のサイズだと、商品によっては袖までプリントが入らない場合があります。(柄が途中で切れる等)
  • 背中側にプリントする場合、前身の襟ぐりの影響が背中側にでます。(前身の襟ぐり部分の影響を受ける背中側のインクが濃くなったり、かすれたり等)

デメリット【前面の見え方】

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デメリット【背面の見え方】

袖までプリントできるのは「Tシャツ」のみ

長袖のアイテム(ロンT・スウェット・パーカー等)の袖部分にはプリントできません。プリント可能範囲は下記、赤枠内のみです。

総柄(全面)プリントのお見積り


抜染プリントは生地や染めの影響を受けます

サンプルではキレイに抜染できたのに、量産では、あまりキレイに抜染できない場合もあります。さらには、Sサイズはキレイに抜染できたのに、MとLサイズは赤っぽく抜染されてしまったといったことも起こる可能性があります。抜染プリントは、プリントアイテムの生地の染め方や生産ロットにかなり影響されるためです。上記のような不安定さを改善するには、綿糸縫製された染め対応のアイテムを使用し、お客様のご希望色で製品染めした後にプリントをするとキレイにプリントされます。当社はプリント工場ですが、染めの依頼もお受けすることができますので、お気軽にお問い合わせください。
また、抜染インクは綿素材の反応染料にしか反応しません。例えば、【綿50% ポリエステル50%】の黒いTシャツの場合、綿の50%の部分は脱色されますが、ポリエステル50%の部分はそのまま色が残ります。この場合、綿100%のTシャツの半分しか脱色できないということになり、色がはっきりと出ません。ピグメント染のアイテムには抜染プリントが出来ません。ご了承ください。

  • 染めは協力工場にお願いするので、別途納期、染め料金がかかります。
  • 染めは1色300枚が最低ロットになります。
  • 抜染プリントは洗いが必要

A day's work in an hour.
抜染インクを使いますので、抜染剤の成分を落とすため、プリント後に洗いが必用です。

丸昇で洗いをせず、お客様で洗濯する際によく起こる事例ですが、きちんとオーバーフロー(流水洗い)で洗濯しないために、抜染剤が洗濯機のなかで蔓延し、プリントと関係ない部分の色が抜けてしまうことが稀にあります。抜染プリントした商品は必ず同色同士で、オーバーフローで洗濯しましょう。どぶ漬けで洗いを済ませるのは絶対に厳禁です!
ちなみに、オーバーフローとは、洗濯機に常にキレイな水を流した状態を作り、汚い水を外に溢れさせて、洗濯機の中の水をキレイな状態で循環させることです。通常は、丸昇で洗い工程まで含めたお見積り、納期をお伝えいたします。


抜染プリントで白くプリントできますか?

生地との相性になります。また同じ生地でもロットやサイズによって全然色の抜け方が変わってきますので、正直いいますとやってみないと分からないのが実情です。基本的には、真っ白には抜染することが難しいと思ってご依頼くださいませ。どのように抜染されるか最後まで分からないため、アイテムのSサイズは真っ白に抜染されるけど、Mサイズはすこし赤みがかって抜染されるなど、予想外の出来上がりになる可能性もありえます。


抜染プリントにおすすめのアイテム

TシャツでしたらPrintStar 085CVTを推奨しています。(2020-11-05現在)。比較的安定して色が抜ける実績のあるアイテムです。リスクのあるプリントのため推奨アイテムでのプリントをおすすめします。

Printstar 085-CVT ヘビーウェイトTシャツ〈アダルト〉


抜染プリントにおすすめのアイテムカラー

ブラックアイテムをおすすめします。ネイビーなどのアイテムカラーへも抜染可能ですが、赤みが残ったりすることが多いです。ブラックアイテム以外への抜染プリントをする場合、キレイに抜染できない可能性を御理解の上ご注文ください。

抜染には本抜染プリントと簡易抜染プリントの2種類あります

簡易抜染プリント

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簡易抜染は熱を加えるだけで色が抜けるので、本来の抜染よりもずっと簡単にプリントすることができます。

本抜染プリント

本抜染とは、プリント後に染料を蒸すことによって柄を表現します。簡易抜染よりも工程が多く、プリント単価も高くなってしまう反面、仕上がりは非常にキレイで、色の抜けもよいです。また、基本的に色数に制限がありません。

大口案件で本抜染をご希望の方は1度ご相談ください。

抜染プリントの最大プリントサイズ

シルクスクリーンプリントの最大プリントサイズについて

簡易抜染プリントのお見積り

プリント単価はこちら

下記に当てはまる場合は別途お見積もりになります。
詳細はお問い合わせください。

  • 柄がTシャツ等からはみだす場合
  • マスキング等が必要な場合
  • プリントが縫製箇所にかかる、または、ギリギリの場合

版代

柄サイズ価格(1版あたり)
横85cm×縦85cm以内20,000円

抜染インクを落とすための洗いが必須です

洗いの価格表

洗いによる縮率(商品の縮み)を気にされるお客様へ

洗濯をすることで大体の商品は縮んでしまいます。どうしても縮みを最小限にとどめたいお客様は天日干しでご依頼ください。ただし、必ずしも縮まないことを保証するわけではありません。天日干しでご依頼の場合は通常よりも納期がかかります。ご了承ください。

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